カンボジアは、1884~1953年までフランスの植民地だった過去を持ちます。
その後完全独立が達成されますが、1991年まで内戦続きで平和とは言えない国でした。
国家が崩壊状態にあったカンボジアは、今では都市部において高い経済発展を遂げている一方、地方にある農村部を中心に、
・ストリートチルドレン
・児童労働や人身売買
・内戦時代の地雷被害
など、カンボジアの貧困家庭に生まれた子供たちの取り巻く環境は中々改善されません。
貧困層の子供たちは、まともな教育を受けられないだけでなく、泥水のような水を常飲していたり、衛生的に良くない食べ物を食べ、病気になってしまうといったことが日常です。
しかしカンボジアでは、すぐに治療を受けないと命が危険な状態だったとしても、お金が無ければ治療や手術を受けることができないのが現状です。
カンボジア政府の認可を受けた政府公認NGO団体
Good Health Organizationの一員として、カンボジア国内の孤児院支援を行っています。
カンボジア政府から認定NGO団体であると認可されるには、1年以上の期間をかけて、継続的な支援が出来る環境を整え、具体的な支援を続け、不正会計の無いしっかりとした運営を行っているという条件をクリアしなければなりません。
つまり、カンボジア政府から認可を受けているということは、真っ当な活動を行っているNGO団体であると認められた証拠でもあります。
そんな私たち認定NGO団体Good Health Organizationは、2つのカンボジア孤児院の支援を続けています。
1つ目は、ウドンにある孤児院です。
地元の村長さんが自宅を貸し与える形で経営している孤児院です。2021年末までは別の場所で30名ほどの子供たちの面倒を見ていたのですが、コロナ禍の煽りを受け閉院。そちらの孤児院のマネージャーさんが、共に移動してきた子供たちの内、十数名の面倒を見ています。
孤児院に入れなかった子供たちは、有志の方がホームステイさせてくださっていますが、また全員が一緒に暮らせるようにしていこうと活動中です。
2つ目は、2004年から経営しているプノンペン市内の孤児院です。
幼稚園生から大学生まで幅広い子供を受け入れており、60名以上の子供たちがそこで生活しています。
現状では、これらの孤児院への支援は、支援金で賄っています。
※孤児院の敷地内で行っている農業の様子
毎月寄付金を渡したり、食料を配給するなどの支援は、現在カンボジア国内で多くの孤児院が行っていることです。
しかし、この支援に頼る状況というのは長く続かないものでもあります。一時的に支援金が集まっても、10年後、20年後にも孤児院が存続できる保証は何もありません。
私たちは、この支援に頼り続ける現状を変えるための活動をしています。
孤児院の子供たちが、支援がなくとも食べていけるような体制を整える。自給自足、そして足りない部分を経済活動で補い、自分たちの力で孤児院を運営できるまで指導する。
これを実行するための支援のご協力を、あなたへお願いしたいと考えています。
過去に、カンボジアに学校を作る、という目的のプロジェクトがあったことを、皆さんはご存知でしょうか?
当時、一教室100万円かかると言われていた時代のことです。
『数百万円の支援で学ぶ場所を作ってあげることが出来、更には、支援者の名前をその地に残すことが出来る』
という理由で、カンボジアに学校が建設されました。
しかし、学校を作っただけで、教師たちの指導、学校運営、施設管理などのことに目を向けていなかったところもあり、廃墟が増えてしまう。
そんな本末転倒な結果になってしまった事例があるそうです。
『学校などを建てる慈善活動は迷惑なんだ!』
そんな話をカンボジア保健省などの役人から直接聞いた時は、とても驚きました。
善い事をしている気になっているけど、実際には救われていない。
このような問題のある寄付は、他にも沢山あります。
問題のある寄付、支援
このような問題を正しく認識し、現地でしか得られない情報をもとに、
私たちは本当に必要な支援を届けるための活動を行っています。
本当に必要な寄付、支援
このように、本当に必要なのは…
長期的に継続して支援していくこと、
そして、支援するだけでなく、
孤児院が独立して支援に頼ることなく運営できる体勢を整えることです。
そのためには、支援する側の人への正しい知識の提供と、
カンボジア国内での事業の確立を行う必要があります。
具体的には、カンボジア国内で、下記の4つの事業を行おうと考えています。
①農地の運営
今ある農地を買い取ったり、新しく土地を購入し農地として開拓したりして、そこで高校生以上の孤児院の子供たちを雇用します。ドリアン、マンゴーなどの栽培が候補になっており、資金に余力があればキクラゲ、お米などの穀物、ニワトリなどの鳥牧場を造りたいと考えています。
現地法人を活用したリサーチの結果、十分に利益が見込める事業としての運営が可能です。
②加工場の設立
人手が多くいる工場を設立して、そこで高校生以上の孤児院の子供たちを雇用します。
農地で作った農作物を加工する農産物加工場や、蚕を育てて織物を生産し、お土産品(カンボジアシルク)として商品化するシルク工場などを考えています。
また、田舎に飛び交うツバメを利用して、田舎の土地に、内部に壁や床などが全くない4・5階建てのビルを建造し、そこで高値となるツバメの巣を生産する案も出ています。
③給食センターの設立
私たちが協力している現地法人は、カンボジアのレストランへ出資し、運営を続けている実績があります。
出資して事業を創り、現地で雇用を生み、その利益の一部を慈善活動に回す仕組みの一例です。ただし、普通の飲食店だと数人しか雇うことができません。そこで、キャンティーン(地方に来ているファクトリー・工業団地)向けの給食センターを設立して、そこで高校生以上の孤児院の子供たちを雇用する計画があります。
④日本人も住める村・街の運営
太陽光発電、風力発電、永久発電など、最新鋭の設備を投入し、新しい洗礼された技術を使った農法で、野菜・果物・お米・ドリアンなどを作って、利益も得ながら安定して、安らかな老後を過ごせるような、豊かな環境の村や街を造って生活できるようにしたいと考えています。
また、その村や街に生涯住む人だけでなく、1~2ヶ月間の滞在をする日本人も受け入れ、現地のカンボジアの人々と交流してもらうことで、カンボジア人への理解度を深めてもらうと共に、将来日本へやって来たカンボジアの人達を温かく迎え入れる土壌を作っていこうと考えています。
ですが、現状ではこれらの事業を立ち上げるだけの資金が足りません…。
なのでぜひ、持続可能な自立支援のため、お力をお貸しください!
慈善活動に対する正しい知識と、ほんの少しのあなたのご支援が、
カンボジアの子供たちの健やかな生活・雇用・自立へとつながり、
そして、日本の未来へと繋がっています。
「海外に目を向ける前にまず日本で慈善活動を行うべきでは?」
と、あなたは思ったかもしれません。
しかし、私たちは常に、この支援は日本のためにも繋がると考え活動しています。
その理由をお伝えします。
私たちはこれを、10~20年かけての長期プロジェクトとして行っていこうと考え、支援を呼びかけています。
個人的な意見ではありますが、営利目的での寄付金・支援は全く問題ありません。
例えば、Youtuberの方が、PR目的で寄付金・支援するというのも全面的に受け付けます。
営利目的だとしても、支援に繋がっていることには違いないですし、そこから利益を得ることは悪いことではありません。
支援者特典である、PRや交流会を使っていただいて皆様が利益を得ることは、私達としてもとても喜ばしいことです。
私たちの活動を通して利益を得られたとしたら、継続した支援に繋がります。
さらに、そこで得た利益も良い使い方をしていただくことで経済が循環します。
私たちは、途中で辞めない覚悟を持って慈善活動に取り組んでいます。
継続的な支援を続けられること。それが、私たちの望むことです。